妄想日記 by 妄想エンジン


自宅のメインサーバを更新しようとしてどっぱまった話。

自宅のメインサーバは ML110G7 だった。
これは本当にいいマシンで、トラブルというトラブルは無く、
本当に24h365日問題なく稼働し続けてくれて、我が家のインフラの
一角を担ってくれていた。

ただ、一点の問題を除いては。

その、「一点の問題」とは、音がうるさいということ。
まあ、もともとサーバマシンですから当たり前といえば当たり前ですが
引っ越しを終えてうるさい幹線道路と線路から離れて静かになったうちには
うるさすぎた。また、当初は押し入れの中に押し込めてたのだが、そのおかげで
排気ファンが全開で回ってさらに爆音をたてていて、さすがに家人からクレームが
付いたため、急きょ場所を仕事部屋に移動したのだが、その煩さに耐えられなくなり
結局納戸に鎮座していた。

その納戸も本来の主が帰ってきたため、場所を開けなければならなくなり、結局
最終的にエアコンの機械室におしこめるという解決法になったのだが、やはり
そこから廊下に響く爆音にそろそろいろんな方面からまずいなあと思い始めて
早半年。

いろいろとリプレース候補はあったのだが、とりあえずHDDが6台積めることと、
24h365dayの安心性ということで、またしても安サーバに決定。
音の問題は、ほら、「静音サーバ」っていうジャンルがあるじゃんw
ということで、いろいろ調べて、Lenovo の ThinkServer 150 に決定。
とりあえず一台導入して、これはテレビサーバとして独立させた。このマシン、
本当に静かで、HDDがごろごろ言う以外はほぼ無音と言ってもいいくらい。
HDDは別のに変えたので、音の問題は無くなりました。
で、ではファイルサーバのほうもと思ってもう一台入手しようとしたら、なぜか
キャンペーンが終わってしまって、もう手が届かない値段になってしまっていた。
がっくり。

そこでまたいろいろと探していたら、富士通のTX1310M3のXEONの16GBが、結構いい
お値段で出ていたのだが、躊躇している間に売り切れ。がっくり。

で、以前入手して仮想化サーバにしようと思っていた Dell の T130 を引っ張り出してきて
リプレースすることにした。

静音の度合いからすると
TS150 << TX1310M1 < T130 << 越えられない壁 < ML110G7
という感じで、まあこれならいいかなっていう程度。
問題はHDDを5台しか積むスペースがなかったのだが、それはそれ、なんとかかんとかして
無理くりに6台積むことにした。

長いな。

で、もともとの環境は、以前エントリ立てたと思うのだが、仮想化して、PT3をパススルーで
仮想Windows7マシンから使って録画環境を作ったり、パススルーでグラボとキーボード&マウスを
使うようにして、サーバとクライアントを1台で済ますという無茶をしていた。いろいろあって、
録画に関しては前述のように録画サーバを別に建てて動かし、クライアント環境に関しても
別途Windows8.1のマシンを建てて使っているので、仮想化している部分はまるっきり不要になって
しまったのだった。

そこで今回は、ベアメタルへの回帰ってことで、直接インストールすることにしました。
仮想化が必要になったらBehyveがあるし、Jailもあるし。

zfs には絶大なる信用をしているとはいえ、最悪の事態に備えて、本当になくなったらこまる仕事の
データとか会計関係とかアレとかこれとかをざっくりバックアップにとって、あとはそのHDDのまま
新しいサーバにぶっこむという方法でやることにします。また、uefi ならきっと幸せになれると
思っていたし、今更新規にいれるのに BIOS boot は無いよねーとか思って UEFI boot を選択。
これが沼への第一歩だったと気が付くのは、そう遅くなかった。

朝10時。さて、古いマシンを止めて、掃除機で埃を吸いつつ新しいマシンに乗せ換えます。
HDDはすべて4TBのものに一部スワップ用パーテーションを切って使っていて、そこに新たにOS入れて
UEFI boot させればいけんじゃね。という、今考えればサッカリンのごとく甘い考えを実行に移します。
まずは DVD-ROM からブートして、サクサクとOSのインストール。
再起動してブートしてきません。まだだ、まだ慌てる時間じゃない。FreeBSD のインストーラーは UEFIの
NVRamにメニューを登録失敗することがあるというのは知識はあったので、落ち着いて ubuntu の Live DVDを
起動して、rEFInd をインストール。
これでどうじゃ!と思ったら、それもダメ。この時点で15時過ぎ。

じゃあ、ubuntu 入れてみたらどう?と思ってインストールまでは行くし、ブートメニューにも表れるのだが
なぜかグレイアウトして選択することができない。ぐぬぬ。

おうちサーバの基幹であるところの、DHCPとDNSに関しては、予備回路があるので問題なかったのだが、
ネットワークのプロキシは、予備が無く、これがないと子供たちのパソコンから外に出ることができないので
ぶーぶーとクレームが出る。また電話サーバも予備が無かったので、外部転送ができないことに気が付く。
そして、リモートからのアクセスも、メインサーバだけ受けてたことに気が付いてしまってかなり困る。
この時点で17時。とりあえず、「とりあえず復旧」することに。

とはいえ、もう旧マシンは解体終わってしまっているし、HDD自体は全然問題ないことは分かっているので、
DVDからブートして、rootfs をHDDに使うことにする。

DVDからブートして、ローダーのメニューを選択。zfs,koとかgeom_eli.koとかnullfs.koとかを読み込んで、
set vfs.root.mountfrom="zfs:zpool"してbootしてあげれば、ごとごととHDDが動き出して、無事、ブート完了。
だが、nic が em0 からbge0になってたので、いろいろ動かなくてはまったりしたのは秘密だ。
そんなこんなで19時には復旧。ふぅ。

とりあえず、ちょっと寝て考えましょう。

翌朝、また格闘します。
新規HDDで試してみたらどう?とか思ってたのだが、SATAのインターフェースカードを挿しても、7台目のHDDが
認識しなかったので、いろいろあきらめることにする。
USBのDVD-ROMからブートするんだったら、USBメモリからもブートするだろうということで、 memstick-mini の
イメージを拾ってきて、そいつの /boot/loader.conf を書き換えてzfs root を指定することに。何のことは無い
9年前にネタにしたそのままであった。

ということで、残る問題は、暗号化のために、ブートの途中で geli のパスフレーズを入力しなければいけないと
いうことだったのだが、これはシリアルコンソール経由で入力する方法で解決済み。まあ、そう思ってたら vidconsoleなんて
無いぞと言われて昇天したわけだが。

/boot/loader,conf にシリアルコンソールの設定を追加する際に

boot_multicols="yes"
boot_serial="yes"
comconsole_speed="9600"
console="comconsole,vidconsole"

これだとダメで、

console="comconsole,efi"

こうしないとエラーで止まってしまうのであった。最後の最後まで躓きました。

あと、9600は遅すぎるので、もうちょい増やしてあげてもいいかも。まあ、ブートだけなんでそのままにしてますが。

ということで、構想3年、実作業2日に渡る戦いが終わりを告げたのでありましたとさ。
あとはサーバにメモリ増やしてあげたいけど、DDR4のECCメモリの値段、下がらないんだよなあ。

つみのこし。
シリアルコンソールに RaspberyPi3 をつないであるんだけど、はっきり言ってこれだけの用途でしか使ってないので
Pi0wで十分だよな。そのうち入れ替えよう。
HDD増設用にminiSASでつながるエンクロージャーを買ったので、それも録画サーバではなくこちら側に繋ぎたい。
電力消費量も減ってるといいなあ。このへんワットチェッカーとか持ってないので確認しようがない。買うか。

参考URL
FreeBSDのブートプロセス
https://qiita.com/mzaki/items/76acac14c16ac6789e68

ASRock マザボにて、FreeBSD11をUEFI Bootさせる
https://blog.goo.ne.jp/low-electric-mouse/e/560216e4556ba928dd78246fef7d...

Asrock B85MにFreeBSD11をUEFIインストールできた話
http://carpediemjournal.blog.fc2.com/blog-entry-28.html

TX1310M1 UEFI での FreeBSD 11.0 ブート
https://www.starlink.jp/tx1310m1-uefi-freebsd-11-0-boot/

コマンドラインによるFreeBSD起動パーティションの作成など
http://nao550.hateblo.jp/entry/2018/02/12/214146

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